Android auのCMが、2010年CMの最高傑作だ。

Android auのCMが、2010年CMの最高傑作だ。
最高級の肉はただ焼くだけが一番美味しい。
レディー・ガガのPV『Poker Face』という素材も、ただ焼くだけで美味しい。
同CMのキャッチコピーは、

ポップスの新しい時代を開いたのは、
ガガのド肝を抜くパフォーマンスだった。

である。
Android auは、レディー・ガガのパフォーマンスに自身の性能を重ねた。
Android auは、
レディー・ガガのパフォーマンスのように、ド肝を抜くパフォーマンスをする、
というわけだ。




レディー・ガガといえば、2010年代最高の女性ポップス歌手である。
新たな時代のスターとして名高い。彼女はこれからもポップスの世界記録を更新し続けるだろう、
ウサインボルトが、100Mの世界記録を更新し続けるように。


そういう連想を働かせながらAUのページを辿ってみると、ウサインボルトのCMも目に飛び込んできた。

100メートルの常識をひっくり返したのは、
ボルトの格闘技のような追い込みだった。

この二作品は2010年の日本のCMの最高傑作だろう。
このCMこそが、世界記録を塗り変えた。
このCMのように、AUも時代を切り開く製品を開発してもらいたいものだ。


批評の時代を切り開いたのは、村上哲也の『ゼロ年代の笑いの構造』(新文学02、2009年)、
ブログでの評論の時代を切り開いたのは村上哲也のアメトーーク!!RG同好会批評
批評動画の時代を切り開いたのは村上哲也の「村上哲也、濱野智史『アーキテクチャの生態系』を語る」


落語作品の時代を切り開いたのは村上哲也 新作落語『twitterと前田敦子』

だ。

村上哲也は日本のレディー・ガガだ。
大澤真幸東浩紀、村上哲也はこれからも文章の9.58を更新し続ける。
彼ら三人の文章の能力を100M陸上に喩えるならウサインボルトだ。
いや、ウサインボルトを超えた、8秒台、いや1秒台で走る選手である。
大澤真幸が『量子の社会哲学』で社会学の時代を切り開いたように、
東浩紀が『動物化するポストモダン』で批評の時代を切り開いたように、
村上哲也は『ゼロ年代の笑いの構造』(新文学02、2009年)でお笑い批評の時代を切り開いた。

未来へ行くなら大澤真幸東浩紀、村上哲也の文章を読め。