上野千鶴子vs澁谷知美「男(の子)に生きる道はあるか?」 論

上野千鶴子vs澁谷知美「男(の子)に生きる道はあるか?」
http://www.ustream.tv/recorded/3946597


【女性お笑い作品の最高峰としての上野千鶴子vs澁谷知美動画】

上野千鶴子vs澁谷知美「男(の子)に生きる道はあるか?」という日本を代表する女性学者の動画作品を見た。結論からいうと、この動画作品は女性が作り上げたお笑い作品の最高傑作である。われわれ人間は最終的には、ただふざけているだけの、大学生の学園祭レベルの芸よりも、知的水準の高いことに面白さを感じる。30代・40代ぐらいの親父がテレビは見ずに、小難しそうな本を読み漁りだすのはそのためだ。澁谷知美の喩え話を多用した喋りと上野千鶴子クラシック音楽のようなおしとやかな喋りのハーモニーは、最上級の音楽ライブだ。知的に面白く、ためになり、なお且つ視聴者は癒される、そう、良質な音楽コンサートを見た時のように。モルヒネを接種した時のように、視聴者は恍惚となる。上野千鶴子は華に喩えていたが、まさに部屋に置かれている生け花のように癒される対談作品である。


【なぜ女性お笑い芸人は9割9分無能なのか?】


冒頭でも指摘したように、われわれ人間は最終的には、ただふざけるだけの芸よりも、知的なことを面白いと感じる。男性芸人の場合は、状況処理がうまく、物事を客観的に見られ、喩え話がうまい立川談志北野武島田紳助松本人志徳井義実など、一般的な学者よりも頭が良い芸人がいるが、女性芸人は、残念ながら頭の良い人はほどんどいない。


ちなみに頭の良さの一つの基準は抽象力、すなわち喩え話のうまさである。今挙げたメタファがうまい芸人は、物事をメタ的な視点で見られ、二つの事象の共通点を発見し、巧みなアナロジーやメタファーを使いこなす。学者よりも自由に。女性芸人で残念ながら上野千鶴子や澁谷知美より頭の良い芸人はいない。故に冒頭で紹介した上野千鶴子と澁谷知美の対談動画作品よりも面白い作品を作る女性芸人は今のところいないのである。


村上哲也の講演の代表作『生態系論』