東浩紀とチュートリアルの類似性

村上哲也の講演の代表作『生態系論』
■『メタ国家論とサブカル(チャー)』鈴木謙介×萱野稔人×東浩紀
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5715615

チュートリアル2009年『炊飯器』
http://jp.youtube.com/watch?v=geCyqdrdyiU

ノンスタイル、サンド、チュート、M-1優勝者の共通点とは?
http://d.hatena.ne.jp/tetsuya_murakami/20081206/1228535974

【解説】
東浩紀の動画作品『メタ国家論とサブカル(チャー)』と、
チュートリアルの『炊飯器』は非常に似ている。


まずは、その圧倒的なエネルギーである。
東浩紀の喋りの力と、チュートリアル徳井の狂気を孕んだリアルな演技は、
激しく重なり合い、共鳴している。


チュートリアル徳井が『炊飯器』の最後に、炊飯器音頭を歌いだし、
炊飯器音頭に没頭し、熱狂するように、
東浩紀も、過去の思想家の本の題名とブログとの類似性を発見し、
それに没頭する。

 
チュートリアルが比喩を多用するように、
東浩紀も比喩・類似性の発見を多用する。

 
東浩紀の動画作品は私の考える芸術に一番近い。
三島由紀夫「美とは形式の中にたわめられた力だ」

 
東浩紀の表現活動には強烈に撓んでいるバネのような力がある。
私も強烈に撓まれたバネのような存在になりたいものだ。
[2009年1月5日]【評論家・ラルク



■『メタ国家論とサブカル(チャー)』鈴木謙介×萱野稔人×東浩紀
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5715615
東浩紀が『メタ国家論とサブカル(チャー)』で使った三つの笑いの手法
http://d.hatena.ne.jp/tetsuya_murakami/20090104
■2008年に笑いの手法を解説した文献一覧
http://d.hatena.ne.jp/tetsuya_murakami/20081206/1228535974

【解説・ラルク
東浩紀が『メタ国家論とサブカル(チャー)』で使った三つの笑いの手法

①物事の本質を突く「リアル・あるあるネタ
②次々とイコールを発見していく「比喩・類似性の発見」
上野千鶴子、宮台に対してリアルティのある喧嘩を仕掛ける「リアリティのある演技(喧嘩)」

【解説】
物事の本質を突く「リアル・あるあるネタ」、
次々と物事の共通性を発見していく「比喩・類似性の発見」、
リアリティのある演技をして喧嘩的な、挑発的な発言・議論をする「リアリティのある演技(喧嘩)」
という笑い理論で最も理想的とされる手法を使っている『メタ国家論とサブカル(チャー)』
を、東浩紀の動画作品の傑作の一つに数えたい。