二つの偶然の重なり合い。

tetsuya_murakami2008-12-29

2008年12月29日に、新宿のジュンク堂で峰尾俊彦氏と筑井真奈氏に出会った。
峰尾氏と筑井氏とは、2008年に盛り上がりを見せたゼロアカ道場という批評家企画に参加している若手批評家である。


偶然有名人二人と会ったことは、私にとって衝撃だった。
私は天の励ましの声をきいた。
これは吉兆だ。
私に力強く奇跡を起こせ、と天は訴えているに違いない。


しかし、本当にそれは奇跡だろうか?
われわれはほぼ同じ趣味を持ち、
ほぼ同じ思考回路を持っている。


思想・思考回路が大部分重なりあっているのであるから、
行動も重なりあうのが、自然ではなかろうか。


同じ時間に新宿にいれば、
同じ本屋、それも思想系の本棚にいるのが、必然ではなかろうか。


われわれは一見孤独に見えるが、
ほぼ同じ人間であり、同じ考えを持ち、同じ行動をしている。


峰尾氏とはその後3時間ほど対談をして、
今後の批評界について、鼻息を荒くして語り合った。
その詳細とはこうである。


われわれはバネのような存在である。
バネは撓めば撓むほど激しくはじき返し、伸びあがる。


われわれも努力すればするほど、
挫折すればするほど、
鬱屈すればするほど、伸びあがり、跳躍できるものである。


2010年代に跳躍すべく、
われわれは団結感を強め、強烈に撓んでいるべきである。


近々、藤田氏と峰尾氏と共に、2009年はじめに対談が決定した。
今後近いうちに詳細を発表していきたい。



■以下特典動画

■「メタ国家論とサブカル(チャー)」鈴木謙介×萱野稔人×東浩紀
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5715615

文学フリマ直前SP、2008年とは、ゼロアカとは何だったのか?(ラルク・藤田対談Ⅱ)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5112638
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5112729
■なぜ大澤真幸東浩紀は2000年代最高の書き手なのか?比喩・類似性(ラルク―藤田対談Ⅰ)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4305442
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4305483
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4305438
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4305491

ゼロアカ道場優勝候補・峰尾氏登場
二つの偶然の重なり合い。
http://d.hatena.ne.jp/tetsuya_murakami/20081229